[vine-users:080769] Re: Emacs の 起動画面

KATO Masashi mkato @ par.odn.ne.jp
2010年 12月 12日 (日) 09:28:05 JST


加藤です。

たいへんな亀レス、かつ本題からそれた話題になりますが...

Thu, 18 Nov 2010 10:07:20 +0900 付
Munehiro Yamamotoさんのメールより引用:

> みなさんが GNU 牛さんを愛されていることがよく分かりました :)

emacs (というより GNU 全般)のシンボルキャラクタ
(http://www.gnu.org/graphics/gnu-head.jpg)) は、絵ヅラ的に二本の角が牛を
思わせますが、特徴的なあごひげ(typical beard)からもわかるように、牛さん
ではなくヌーさん (gnu = wildebeest)です。
(http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/mammals/wildebeest.html)

ヌーは牛と同じウシ科の動物ではありますが、ヤギのようなあごひげ、ウマのよ
うなタテガミとしっぽ、カモシカのようなスレンダーな肢体で、首が短くずんぐ
りとした体形の牛とは、外見的にも随分違っています。
又、ヌーは雄の成獣の最も大きな個体でもせいぜい 300kg 前後であるのに対
し、牛の方はホルスタインの雄で 1t 前後と、体格的にも随分違っています。
(野牛 (バッファロー)と呼ばれているバイソンや水牛は、ホルスタインと同等以
上、ウシとしては小柄なジャージー種でも 700kg 程度(それぞれ雄の成獣の場
合)です)

一般的に"牛"とよばれる動物は分類学的には、"ウシ科 - ウシ亜科 - ウシ族"
に属し、乳牛や肉牛、農耕牛などの飼育牛、ヤクや、野牛(バッファロー)と呼ば
れるバイソンや水牛も、全てこの範疇に納まっています。
分類を一つ遡って "ウシ亜科" まで範囲を広げてしまうと、"ヨツヅノレイヨ
ウ"など、どう見てもウシとは呼び難いものまで含まれてしまいます。
一方、ヌーの方は、"ウシ科 - ブルーバック亜科 - ハーテビースト族" に属し
ます。
ちなみに、ヤギ、ヒツジ、カモシカは、"ウシ科 - ヤギ亜科" の、それぞれの
"属" に属しています。

("亜科" にちなんで言うと人間は "ヒト科 - ヒト亜科" に、ゴリラやチンパン
ジーやボノボは "ヒト科 - チンパンジー亜科" に属するそうです)

というわけで、自分をチンパンジーと混同されたくない人は、是非、ヌーさんと
ウシさんも区別してあげて下さい。

# GNU emacs のヌーさん好きの人には、
# http://www.gnu.org/graphics/ のリンク先に、様々な画像が置かれているよ
# うです。
# http://www.shellinfosight.com/newsarticle/6633 ← こちらはかっこい
# いリアル・ヌーさんの画像、
# http://www.youtube.com/watch?v=HYM6LqDJLiM ← こちらはちょっと感動
# 的な「ヌーの大移動」中のひとコマです。(チーターさんにはちょっとお気の
# 毒...)

-- 
加藤 雅 <mkato @ par.odn.ne.jp>
	http://okatanainfo.web.fc2.com/
	http://www2.odn.ne.jp/add10/fluxbox/


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