[vine-users:080733] Re: 古い(?)ATI製グラフィックドライバのインストール

[Yosuke KURATA]

倉田です。
RADEON Xpress 1150のプロプライエタリドライバのインストール問題にとりあえず
の決着をつけましたので、ここで報告させていただきます。

結論からいいますと、導入を断念せざるを得ませんでした。
以下、報告です。

使用ドライバ：ati-driver-installer-9-3-x86.x86_64.run

これを、このまま実行すると、

==================================================
 ATI Technologies Linux Driver Installer/Packager 
==================================================
/usr/bin/which: no XFree86 in (/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:/sbin)

Error: ./default_policy.sh does not support version
default:v2:x86_64:lib::none:2.6.27-67vl5; make sure that the version is being
correctly set by --iscurrentdistro

上記にように、エラーとなります。
エラーメッセージから、インストーラーが最新の環境に対応できていない。
と推察できますから、

./ati-driver-installer-9-3-x86.x86_64.run --extract ATI

等として、インストーラーをカレントのATIディレクトリに展開して、原因
を探ります。
インストーラーはほぼ全てシェルスクリプトで書かれており、このうち、Version
チェックを行っているのが

check.sh

です。このうち、144〜156、224〜229行目を適当に書き換えます。
●144〜156行目
            if [ "$xorg_server_ver_num" ]
            then
                if [ `echo "$xorg_server_ver_num" | grep -c '1\.6'` -gt 0 ] ←ココ
                then
                    #echo "Xorg 1.5"
                    X_VERSION="Xorg"
                    x_ver_num="7.5" ←ココ
                elif [ `echo "$xorg_server_ver_num" | grep -c '^1\.4'` -gt 0 ]
                then
                    X_VERSION="Xorg"
                    x_ver_num="7.3"
                fi
            fi

●224〜229行目
            if [ "${x_name}" = "Xorg" -a ${x_maj} -eq 7 -a ${x_min} -eq 5 ]; then ←ココ
		x_ver_internal=x740
            # Map Xorg 7.3 to x710
            elif [ "${x_name}" = "Xorg" -a ${x_maj} -eq 7 -a ${x_min} -eq 3 ]; then
		x_ver_internal=x710
            else
（x_ver_internal=x740、x710がXのバージョン7.4, 7.3に対応したファイル格納場所？）


これはXorgのバージョンに関するところです。X.Org X Server 1.6.5ってのは
Xバージョン7.5？
（Xのバージョン毎にドライバファイルが用意されている？ので後に試行錯誤
　が必要になります）
これを7.5に対応できる形に直せば、

ati-installer.sh installation --install

でインストーラーは無事に起動できるようになります。
しかし、最終段階でDKMS用モジュールのコンパイル？でfailするので、

common/lib/modules/fglrx/build_mod/kcl_ioctl.c

の196行目を、

compat_alloc_user_space(size);

から、

arch_compat_alloc_user_space(size);

に変更します。これはどうやらXのバージョンが上がって仕様変更があったよ
うなので、それへの対応措置です。（このあたりで、Xの仕様変更の影響で、
もしかしたらうまく行かないかも…　と思い始める）

とりあえず、インストール自体は終了。
Xの再起動を行うと、結局実行時エラーが発生して起動できませんでした…

X起動時のエラーログを添付しておきます。
check.shで、x_ver_internal=x740 で
インストールした場合のログが、Xorg.0.log

x_ver_internal=x710 で
インストールした場合のログが、Xorg.1.log

です。
とりあえず、昨日からの1日で分かったのはここまでです。エラー内容的には
ベンダーが対応するしかないような気もしますが…
以上、報告でした。

Xに詳しい方、何か分かることがありましたらお教えいただければ幸いです。

-- 
倉田  陽介 (Yosuke KURATA)
E-Mail : kurata ＠ math.kobe-u.ac.jp
         santaro.citrous ＠ gmail.com
         citrous ＠ fc5.so-net.ne.jp
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